2017年09月01日

しずのおだまき

御蔭さまで無事に終演を迎えることができました。
御観劇をいただきました皆様、応援をしてくださった皆様。
ありがとうございました。
とっても評判が良かったのでホッとしています。
今回は特に、ようやく自分らしい芝居になったと思っています。
朝日さんの照明も効果的で、私のデザインした舞台美術を制作してくれた川前さんもありがとう!!
『しずのおだまき』の舞台空間は、初心に戻って、『綾描恋糸染』のようにシンプルだけれど効果的な演出ができました。そして、あの頃よりも少しは進歩したと思っています。仲間もそう云ってくださったので、本当ですよ!
衣装も梅左デザインのオリジナルでこれも大好評でした。いつも利さん、ありがとう!!
なんといっても、義太夫の越孝師匠はとっても素晴らしかったです。始めて聴いたという方達が、また聞きたいとおっしゃってくださり、私の狙いどおりの語りの芝居が成立したと内心、ヤッタ!!
実は、浄瑠璃に義太夫三味線を使わず、義太夫の枠を超えて語りの世界を広げているのですよ。
そして、そして、舞台は太左衛師匠の音色に染まりました。実は、足を骨折したため、どうなることかと心配しましたが出演できて本当に良かったです。沢山の楽器をおひとりで演奏。それも超一流。
シーンごとに役者ごとに使い分ける音の見事さ。梅左の芝居の特徴は、邦楽も聞き所になっているところです。いかに、今のものとして再構築するか。
《玩物喪志》という言葉があります。伝統に固執して新しきを軽んじるという意味です。でも、考えてもみてください。その伝統といわれるものは、かつて、世阿弥がそれまでの猿楽能を革新したものですし、義太夫もそれまでの浄瑠璃を革新したものです。歌舞伎も常に革新してきました。私が目指しているのも、《伝統を守りつつ伝統の中に新しさを捉える》ということです。
ただ、残念なことに新聞各社は無しの礫…。邦楽評論のできる方にご来駕いただけず、いつも来てくださっていた私の知り合いの先生も昨年、今年と続けてお亡くなりになってしまって、こればかりは自分で書く訳にもいかずで、諦めました。
演奏会と違って、芝居に来て頂くのは難しいのが残念です。邦楽を聞く機会が少ない現状を考えても様々な活動の場を広げて行かなくてはならないのですが、邦楽の評論家も少ないので問題は山積み。あっ愚痴って横道にそれてしまいました。
舞踊ユニットのてんつくさん達にご参加を頂いたので、お父様の西川扇一郎先生に素敵な振付けをしていただきました。静と奪う者の立ち回りも、静と政子の舞も、ほんとうに奇麗です。
ああ、素敵な役者さん達!!
熱演してくれた、政子のひがし由貴さん、静の汐美真帆さん。舞台姿も美しくて、写真が出来次第、アップしますのでもう少々お待ち下さい。皆さまに華麗さをお伝えしたいと思います。
白石奈緒美先生、荘司美代子先生、ベテランの根本亜季絵さん。ありがとうございます。レベルの高い芝居にすることができました。
嵐橘三郎先生にもいろいろとご指導をいただき、ブラッシュアップができました。
芝居は、共同作業です。
裏方でご協力いただきましたオフィス樹の典子さん、典子さんがいて下さる御蔭で、芝居を続けていられます。いつも受付をしてくださるすずめさん達、ありがとうございます!!。

皆様、雑誌の『きらめきプラスの九月号』に記事がカラー写真入りで掲載されます。
吉野佳子さん、編集の小林さん、ご協力をありがとうございます。
皆さま、是非、是非、読んで下さいね。 宜しくお願い致します。

再演したいと思っていますので、これからも応援してください!!。


怒濤のような日々が続きました。ようやく公演が終了して少しは…いえいえ、まだ私の方は終わっていないのですよ、後処理の事務仕事や衣装のメンテナンスや、公演の為に溜め込んでいた仕事や、はてさて、いつになったらゆっくりできるのでしょう…自業自得! ぼやきつつ…さて、頑張りましょう
でも、今日はこれから久々の短編会の会合に出席で、束の間の楽しみが待っています。ああ、ゆっくりみんなと語りたい。でも、その仲間が見に来てくださったので、お酒の肴になりそう…です…。


horikawa_g at 17:08コメント(0) 

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