2016年03月22日
春ですね。桃紅さんの世界。
早いこと! もう三月も半ばを過ぎてしまいました。先日、篠田桃紅さんの版画展に出かけてきたのですが、素敵でした。「一〇三歳になってわかったこと」などの著書があるので読んでいたのですが、こうして改めて鑑賞すると、その線の描き方に桃紅さんの生き方がみえてくる気がします。桃紅さんは、子供の頃「ヨソはヨソ。ウチはウチ」と云われて育ったそうですが、私もそのように云われて育ちましたから、ああ、私がこの絵に共感するのはそのせいだと思いました。私は舞台を作っていますので、どうも、世界的に著名な美術家と同じだなどと云って顰蹙をかいそうですが、自分もそんな世界を作ってみたい。唯我独尊、独自の色彩と造詣の世界観に共鳴するのです。
本を読みますと桃紅さんは己の道をまっすぐに生きてこられたようです。私は才能が無いのだから、作品に真摯になってもがき苦しむぐらいはしても良いようなものなのですが、ついつい道草ばかりして「人は人、私は私」と言い訳に使ってしまいます。そこが桃紅さんと決定的に違うところです。同じ「人は人、私は私」ですが、レベルが全然違います。作品への対峙、生き方の覚悟が違います。
憧れて、その人のようにありたいと願うのも、アリ、だよなぁ…と思いつつ…
本を読みますと桃紅さんは己の道をまっすぐに生きてこられたようです。私は才能が無いのだから、作品に真摯になってもがき苦しむぐらいはしても良いようなものなのですが、ついつい道草ばかりして「人は人、私は私」と言い訳に使ってしまいます。そこが桃紅さんと決定的に違うところです。同じ「人は人、私は私」ですが、レベルが全然違います。作品への対峙、生き方の覚悟が違います。
憧れて、その人のようにありたいと願うのも、アリ、だよなぁ…と思いつつ…