2014年10月14日
ク・ナウカ・シアターカンパニー
もし、私の作品の演出をお願いするとしたら、宮城聡だろうと思った。音楽に乗せられて語られる台詞。そして二人一役の演出は、詞の役者と肉体の役者のエネルギーによって奏でられる。美術は木津潤平氏だ。もし、藤戸を彼が演出したら…そんなイメージが膨らんだ。私も古典を私の場合は日本の古典に拘っているが、現代演劇として構築し直すという作業をしている。自分の世界を作っているという自負はある。邦楽の音楽世界と演劇が融合された空間だ。そして、古典もそのままではなく新作として書き直している。だが、あらたな様式を手に入れるのは容易ではない。宮城氏は見事だ。役者の演じる様式に、私は悩みつづけているからだ。う〜む。