2014年02月25日

杵屋佐之忠師匠

今日、お借りしていたCDをお返しする方々、久しぶりに師匠のお宅に伺った。一昨年から体調を崩されて入退院を繰り返しておられたけれど、お元気そうなのでひと安心。ついつい、長居してしまう。やはり、ちょっとした四方山話でも勉強になるので、お師匠さんと過ごす時間は貴重だ。
邦楽の中に洋楽の要素を取り入れるのと、洋楽の音に合わせて邦楽器を使うのとでは全然違うし、私は、邦楽も洋楽の影響を受けるのは時代の流れでそれはいいと思うけれど、やはり、邦楽の中に洋楽の要素を取り込む音楽の方がいいと申し上げたら、お師匠さんもその通りだと、つい盛り上がってしまった。
日本の音楽よりも洋楽の方が素晴らしいとはいえないのだ。日本の音楽教育の弊害がここにあると思う。もちろん、洋楽が駄目と言っているわけではない。私も好きな曲は沢山ある。でも、自分の国の音楽を蔑ろにしては悲しいではないか。いや、むしろ情けないことだと思う。




時々、洋楽器と組み合わせてみたらと言われることがある。好みの問題かもしれないが、私は自分が作る音楽劇に洋楽器を使わないのは、純然たる邦楽の音による音楽劇にしたいと思っているからだ。だから、芝居の内容も古典をベースにした新作にしている。
何より素晴らしいのは、伝統音楽も伝統的な様式も流石に時に洗われて今日に残っただけの価値、その力があって、新しい視点や要素を取り入れたからといって揺らぎはしないし、むしろその磨かれた素晴らしさが際立って、私はいつも、この素晴らしい日本の財産をひとりでも多くの人に知ってもらいたいと願うばかりなのだ。だから、演奏家さんは実力のある方にお願いしている。ちゃんとしたものを追求しないとメッキは剥がれるもので、始めはごまかせても続かないと思うからだ。そして、ちゃんとやっていれば力を貸して下さる方はいて、力を貸してくださる方々やお客様を裏切らないためにも頑張ろうと自分に言い聞かせておりますのです。
私は自分が物書なので、演奏家ではないから演奏会は主催しないけれど、これからも純然たる邦楽の音楽劇を作っていくので、応援して下さいね。よろしく!!

horikawa_g at 21:52コメント(0)トラックバック(0) 

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