2010年09月14日

秀山祭歌舞伎

今月は面白い。昼の部は人情親子もの「沼津」と「荒川の佐吉」。吉右衛門と仁左衛門の両雄対決に歌六が絡む。「沼津」は、歌六と歌昇が播磨屋に戻った口上狂言だけに役者の気が揃っていて、見せる。義太夫の竹本葵太夫がまたいい。この人は頭ひとつ抜けているように思う。鶴澤寿治郎の三味線もいいので聞き惚れる。そこへ仁左衛門の「荒川の佐吉」でまた泣かせる。歌六は、平作と打って変わって郷右衛門を演じているのだが、同じ役者とは思えないほど貫禄たっぷり。染五郎もよく、段四郎の仁兵衛といい、役者の位が揃ったいい芝居だった。舞踊狂言は藤十郎の「萬歳」と梅玉と魁春の「月宴紅葉繍」。どちらも華やいでいて美しい。世話ものの前と先に王朝風の雅な舞があるのは歌舞伎らしい気がする。秀山祭ならではの豪華な顔ぶれなので毎年観劇しているのだが、今月は出し物も揃っていて面白かった。

horikawa_g at 23:10コメント(0)トラックバック(0) 

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