2009年02月12日

ありがとうございます!!

邦楽と舞踊の2月号に朝吹師の劇評が掲載されました。
師に恥ずかしくないようにこれからも真っ直ぐに進んで行きたいと思います。
以下に全文を掲載しています。

「和もの」のオフ・ブロードウェイ

 梅座事務所とシアターXの提携公演で、歌舞伎の台本を手がける「作者巴」(訂正・作者部屋」)に所属する堀川登志子が台本と演出を担当。
作者堀川はこの狂言を歌舞伎の手法を使った新作芝居として「唄浄瑠璃狂言」と命名している。また「筋立てというよりも心の様といったものに焦点をあて、序破急構成で書き上げた」とも云っている。
 時は江戸、両国の糸問屋の息子、与之介と養女、おこんの悲恋物語「綾描恋糸染」ストーリーは作者の云う通りシンプルなものだが、堀川は歌詞に江戸組紐の作業工程を織り込むなどして曲作りに力を入れている。作曲は黒御簾音楽の一人者である杵屋佐之忠、振付は歌舞伎役者の嵐橘三郎。美術に小田切よう子、照明は清水義幸、舞台監督佐藤大幸。
 演奏は佐之忠社中の杵屋佐之義他、囃子担当は望月太喜之丞、出演俳優は遠藤かがり、堀内紀宏他
 幕の無い舞台空間を、照明が手際よく展開させていく、大きな糸車や糸束を使った小田切の美術は斬新である。三人の女をそれぞれ、平紐、丸紐、角紐に見立てて狂言廻しの役をさせたのは面白い。
 舞台の奥まった処には黒御簾仕立ての唄、三味線、囃子連中が控えていて、粒立ちのよい手慣れた演奏で、この狂言の時空を縁取りしていく。
 このようにきわめて上質な゛しつらえ゛の中で物語が進行していくわけだが、主役二人の演技にその効果が生かされなかったのは残念であった。この狂言は虚と実が交差し、陰影のある詩情豊かな舞台である。それ故、こうしたリアルな演技よりもむしろ、型に嵌った所作の方が脚本も生きたのではないかと思う。
 しかし、このような大作の台本を書き、公演を実現する堀川の意欲と実行力には感嘆する。また、二日間にわたり、計四回の公演を打つエネルギーとその集客力は見事と云いた い。
 三味線音楽をベースにした演劇が不振の現状にあって、このようなユニークな試みは貴重である。商業演劇と一線を画した、いわゆるオフ・ブロードウェイ的な活動に喝采を送りたい。

 ありがとうございました。m(_ _)m




horikawa_g at 12:21コメント(0)トラックバック(0) 

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