2008年07月29日

まずは、門を開ける…

6月、7月と国立劇場の歌舞伎鑑賞教室を見ました。先月は中学生の団体、今月は親同伴の小学生の団体とぶつかりました。自分の国の文化を知ることは大事ですし、人生を豊かにしてくれます。私の小中学生時代は邦楽にふれる機会がありませんでした。北海道なので歌舞伎を見る機会もなかった。歌舞伎と親しむようになったのは三十を過ぎてからです。ある若者に年寄りが観るものでしょと云われたことがあります。歌舞伎を知らない世間一般の認識はそんなものかもしれませんね…。私も始めて観た時はカルチャーショクでした。すぐに理解することができませんでしたからね。素養が育っていないと理解するのに時間がかかりますから、難しいものと門前で拒否反応する人が多いのも頷けます。見始めた最初の頃、スーパー歌舞伎の方が分かりやすくて楽しかったのは通し狂言だったということもありますね。ストーリーがはっきりしていて抜き狂言や舞踊狂言にくらべて理解しやすい。でも観ているうちに、物語の一部を見せる抜き狂言というのが理解できるようになりました。それに、唄の歌詞の意味がわかってくると舞踊狂言の面白さがだんだん見えてきたんですね。まさか自分が歌舞伎狂言を書くようになるとは…です。それで、ふっと思ったのは、観て、感じて、好きか嫌いか、そういうことなのだと思います。子供のうちに素直な気持ちで歌舞伎に親しむことができるのは、とっても素敵なことだな〜と思うんですね。門を広く開けることができますからね。そして、好きとか嫌いとか、感じてもらえばいいんです。門前で拒否は、もったいなさすぎるでしょ。こんな美味しい世界を知らないなんて…。

horikawa_g at 13:33コメント(0)トラックバック(0) 
歌舞伎 

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