2006年08月11日

* これが歌舞伎者ってもんだよ。

出雲の阿国から歌舞伎が始まったのに、今はなんで全員が男に??
なんて話しは後にして 元禄の頃、人形浄瑠璃の人気に対して、落ち目になっていたのが歌舞伎。
なんたって、日本が世界に誇る大劇作家、かの、シェークスピアと比して劣らぬ近松門左衛門が人形浄瑠璃の台本を書いて活躍していたのでありますからね。
それまでの歌舞伎というのは、まあ、どちらかといえばストリー重視というよりも、
役者をいかに美しく、力強く、かっこうよく見せるかってことの方が大事だったわけで、
上方で流行していた人形浄瑠璃の勢いに押されてしまった。
だけどそこはやっぱり、歌舞伎者でございますね。ちょっとやそっとでは駄目にならない。さっそく、その要素を取り込んでしまって、歌舞伎の義太夫狂言を作ってしまった。
近松の「国姓爺合戦」これが大ヒットしたから歌舞伎は勢いを盛り返して
次々と新しい義太夫狂言を上演。
心中狂言など、度々、御上から上演禁止のお達しが出たものです。なぜかっていうと、
若い男女の間で心中が流行ってしまって、御上も手を焼いた。
それぐらい絶大な人気があったわけですよ。   
近松以外の作にも並木宗輔の「仮名手本忠臣蔵」というのがありまして、
これを上演してまず外れたことがない。
次々と書き換え上演されているまるでお化けのような演目。
映画やテレビでもいろいろな「忠臣蔵」が作られているのはご存じのとおり、
いったい何本あるのだろう? 教えて欲しい。
今じゃ、なんたって「忠臣蔵」といえば師走の恒例行事ですよ。
もともとは夏のもの、討ち入りに雪は無かったそうだけど、
なんたって雪が降っていないと吉良様討ち入りは様にならないというか、絵にならない。
でもって、これをやらないと日本人は年が越せないのか? 
各テレビ局が競って放映しているのだから驚きもの。
今年もやるでしょうねぇ…きっと。
「仮名手本忠臣蔵」は寛延元年の作品ですからね。
こりゃ、やっぱりお化け作品だね。



horikawa_g at 00:15コメント(1)トラックバック(0) 
お芝居 | 歌舞伎

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コメント一覧

1. Posted by 照井徹   2006年08月13日 21:08
始めまして。
僕はあまり歌舞伎を見ませんが
興味があって、読ませてもらいました。
初午って、どんな意味ですか?

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