2006年08月07日

* 浄瑠璃姫というのは何者? 4

浄というのは清められた濁りのない状態を指す意味だし、瑠璃というのも青く清浄なイメージの艶のある石なわけで、出雲の阿国の元祖みたいな女性だったのではないかと思う。
1600年頃に歌舞伎を出雲の阿国が始めたとされているのだけど、浄瑠璃も浄瑠璃御前物語という御伽草子を語ったのが始まりとされていて、それが室町時代頃と伝えられているから、阿国より200年以上も前に活躍しているのよね。
阿国は出雲から来た巫女ではないかといわれているけど、もしかして浄瑠璃御前という人も存在していて、彼女の語りが浄瑠璃御前物語になったのではと想像してみるのだけれど、名前もなんだか神に仕える女性のような気がするのは私だけ?      
踊りも天の岩戸の前で天佃女命が踊ったのが始まりとされているし、芸事の元祖が神に仕える女性というのは、やっぱり偶然の一致とも思えない。
瑠璃の玉のネックレスを首に飾った清らかな若い女性が、神の詞を伝えようと御伽草子に節をつけて美しい声で語り始める。と、人々はその声に魅せられて集まってきて聞き惚れる。
そしていつの間にか浄瑠璃御前は美しいお姫様の物語として法師達も語るようになった。で、浄瑠璃はあちらこちらで流行。憧れて、美しいものを真似する者はやっぱり昔も大勢いた。今も残る各流派の多さをみると…美女は名を残すのか…?


horikawa_g at 21:04コメント(0)トラックバック(0) 
お芝居 | 浄瑠璃

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