2012年10月

2012年10月30日

前回に引き続き、琵琶狂言を予定しています。といっても、来年の秋以降だから1年後になるのかな。驚かないで下さいな。準備に1年はかかるのですよ。なにしろ、全てが新作なので、何もないところから立ち上げなくてはなりません。なので、只今、準備中です。えっ、公演に出かけて遊んでいたって? いえいえ、それも仕事のうちなのでありますよ。傍から見ていると遊んでいるように見えるらしいのですが…


horikawa_g at 19:26コメント(0)トラックバック(0) 
見たいと思っていた芝居と先約が重なってしまったりもして、せっかくご案内をくださった知り合いにお詫びをしつつ、今月はとにかく出し物が多くて駆け巡っていた。で、どの公演も充実しており楽しませてもらったが、内容が良くてもお客様が少なかった公演もあって、とても残念だった。そうした中で、知り合いのお師匠さんのお弟子さん達の会(鼓草の会)で、小学二年生の児童が大人に混じってちゃんと太鼓を打っている姿に感動した。伝統芸能は古くて新しい。つくづく嬉しくなる。続きを読む

horikawa_g at 19:18コメント(0)トラックバック(0) 

2012年10月25日

 芝居の世界はますます厳しい環境です。青山円形劇場も閉館を宣告されてしまいました。世知辛い世の中で、採算の取れない劇場は切り捨てられるしかないようなのです。花道、所作台、廻り舞台にスッポンと本格の伝統設備を供えた吉祥寺の前進座も来年閉館します。こうした劇場は地域の文化活動の拠点ですが維持管理が難しくなっているのです。
 ところで、遊びは悪いことだという概念はいつ頃から植え付けられたのでしょう。実は、支配者階級から税金を搾り取る為に植え付けられた概念ではないかと思われるのです。働かざる者喰うべからず…あれこれと理由をつけては支配者階級は遊んで、下々は働かせた…わけで…。
 今だってちっともこの状況は変わっていない、と思うのです。すっかり働き蜂化した日本人ですが、下々の遊びの文化が開花した時代もありました。江戸時代は武士が支配階級でしたが、義太夫も歌舞伎も、落語も、お花見や虫の声を聞くなんて遊びも庶民の文化です。
 これから三人に一人がじいさんばあさんの高齢化社会といわれて久しいにもかかわらず、相変わらず働き蜂的な発想しか持っていないのって野暮じゃありませんか。大量生産、大量消費に自然破壊、ゴミの山との格闘。原子力発電所に頼るしかない社会が、幸せな社会とは思えませんからね。あんな事故まで起こして、まだ、脱原発に踏み切れない産業構造こそ、問題ありです。
 それよりもですね、芝居を観たり、音楽を聴いたり、文化にお金を使えば、経済活動にも繋がり生活は潤い子供も大人も楽しい時間を過ごして心も満たされるというものです。物に溢れても幸せになれないと気がつかない御仁はただのアホですよ。なんといっても、文化交流からは戦争も起きません。そろそろ物質文明にさようならをして、文化文明に舵取りをしましょうよ。ねえ、皆様、そう思いません?


horikawa_g at 16:51コメント(1)トラックバック(0) 
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