2009年11月

2009年11月30日

叔父が札幌芸術賞を受賞した。教師をしながら昭和34年に札幌能学会を設立し、観世流のシテとして舞台に立ちながら後進の育成に努めてきた事が認められたのだ。
 札幌は新しい街なので古典などの伝統芸能はあまり流行らない。そうした困難な中で能を根付かせることは大変なことだったろうと思う。 血筋なのか、とても叔父には及ぶべきもないけれど、くしくも私は唄浄瑠璃の芝居を作っているわけで、理屈抜きで嬉しい。本当に嬉しい。  それにしても50年かぁ…

horikawa_g at 14:11コメント(0)トラックバック(0) 
久しぶりに女優の世津子さんと会って飲んだ。最近はお婆さんの役が多い。舞台写真を見ると親子みたいで、本当の婆になったらこんな感じになるのだろうなぁ…つくづく眺めたことがあった。一緒に飲んでいると実年齢よりも若い。確実に若い。女優というのは不思議な存在だ。とりとめのないおしゃべりをしながら、可愛い笑顔を眺めてしまった。このひとを料理したら、どんな世界が生まれてくるだろう…つい考えてしまったのは職業病か? 楽しい一夜でした!

horikawa_g at 13:51コメント(0)トラックバック(0) 

2009年11月20日

青山劇場で前進座公演「法然と親鸞」を観劇してきた。タイトルで、なんとなく、ちょっと違うかなという気分もあった。だが、五郎太と親鸞の場がいいのである。胸にじんときた。「藤戸」を唄浄瑠璃狂言に書き直している作業の中で、能の「藤戸」が浄土宗に影響をうけた作品であることを知った。法然はその開祖。そんなことで梅原猛の「法然の哀しみ」を読んでいたこともあって、観劇したのだけれど、これが、いいのである。ものすごい身分格差社会であった当時、知識階級や貴族のものであった仏教を平民の宗教にしてしまった革命者法然という人物が偉大で、また、それを継承した親鸞も不屈の人だし、まるで雲の上の感じがしていたけれど、この芝居は実にわかりやすくて身近なのだ。親鸞は出家の身で恋に苦悩するし、五郎太は三才で親に捨てられ、教養など身につける術もあるはずもなく、生きるために悪事を重ねていた五郎太が「ひとりで寂しくはないか」と親鸞に問われるのだ。五郎太は戦後の戦災孤児の姿と重なるし、現代でさえ切り捨てられて孤独をかかえ生きている人は多い。私自身は宗教に帰依しているわけではないが、慈悲に縋りたくなる気持ちは痛いほどわかる。だからじんとくるのだ。最近は仏教画や写経、寺院巡りが流行っているらしい。心が穏やかになるらしい。そういうお方は是非ともどうぞ。内容もだが、絵巻物の世界が次ぎ次ぎに重なって、美術も照明も美しいし、音楽も心に残る舞台だった。
12月15日まで上演しているので、これは、お奨め。


horikawa_g at 09:27コメント(0)トラックバック(0) 

2009年11月16日

先日、コレドに行って桃井さんの芝居を拝見した。ん〜ん。これか、なるほど。と思った。何が「これか」で、「なるほど」なのか。ペソアというポルトガルの詩人が主人公と思われる作品なのだが、いや、主人公に違いないが、桃井章という作者の中にも、演じている役者の中にも、見ている我々の中にもあるのだから、ペソナは代弁者ともいえる。それは多重人格ともいえる「異名者」の存在だ。私は不条理劇と解したが、不条理劇とは違うという意見もあった。「そこ」という場所に捕らわれてしまった者の心の痛みは心を解放しようとしていつもの「異名者」を作り出し、そしてその「異名者」にさえも捕らわれてしまう矛盾と「そこ」という不条理な世界から抜け出せない苦悩。私はやはり不条理劇だと思う。昔はよく、阿部公房やカフカといった作品が好んで上演された時期があった。久しぶりだったので愉しろかったが、友人はつまらなかったらしい。なぜ、急に踊りがでてくるのかわからないと云っていた。観客も不条理な世界に落とされる。たしかに、なぜ、それは日本の踊りでなければならなかったのか…たんに可愛い女房をみせたかっただけか? 作者にしかわからない。で、「これか」「なるほど」なのだ。

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2009年11月01日

「和ごと」のできる役者さんを育成します。講師に立花流宗家立花寶山先生をお迎えしています。毎月第1と第3木曜日の6:30〜 様式美とリアリズム、型しぐさによる身体表現、ことだまとしての台詞術、邦楽のリズムと台詞の調和など、きもの(ゆかた)での所作を基本に学んでいただきます。伝統芸能以外で邦楽による芝居も少ないので学ぶ機会も場所も限られていています。是非、この機会に修得して芸の幅を広げてください。1クール8回で3万円です。詳しいお問い合わせは梅左事務所へどうぞ。

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