2009年05月
2009年05月27日
いやぁ、ちょっと驚きました。たまたまテレビのチャンネルを入れたら、新番組をやっていて、主人公が名前を「九十九と書いて、つくも、です」と名乗ってたのよ! 丁度今、小学生向きのを書いていて、私が付けたタイトルが「九十九神と太郎」〜凄い! と思うでしょう? ぜんぜん…あっそう…。まっ、もののついでに教えちゃいますが、九十九神というのは物や道具に取り憑いた物の怪です。有名な「百鬼夜行」…もののけ姫の、あの、「もののけ」でござりますね。人間に大切にされなかったり、百年過ぎた道具は人間に祟って厄をおこすので、その昔(江戸の初期頃らしい…)九十九年目にあたる道具や、長年使って捨てることになった道具は祟られないように供養したのでごさいますよ。包丁塚とか針供養とか聞いたことあるでしょう。道具供養は今でもやっています。ところで新番組の九十九さんは物の怪ではなくって、脳の専門家として事件を解決…ご先祖の物の怪が取り憑いて事件解決…とはならないようで…
2009年05月25日
2009年05月24日
2009年05月22日
2009年05月21日
2009年05月20日
面白かった! 久々に質の高い芝居を観た。今月の国立劇場で真山青果の「江戸城総攻」と松本清張の「左の腕」。江戸城総攻は、もともと連作三部を一本に纏めたものだ。それぞれ場でテーマが微妙に変わるのは仕方がない。しかし、そんなことを気に留めさせないだけの魅力があった。真山青果の難物をよくこれだけ上手く構成したと思う。それに役者が揃っていいのです。真山青果の科白は、下手な役者がやると、本当につまらなくなる。退屈する。それを一気に見せてくれる。ずっと緊張感が途切れない。状況も心情もよくわかるのだ。歴史好きにはたまらない芝居だった。そして、「左の腕」は、やっぱり名作ですね〜。言うことありません。卯助が月下に佇み、そこへ勝彦師の長唄が入るのだけれど、涙が滲みましたよ。いなりの麻吉が憎々しいければ憎たらしいほど、いいんです。梅之助丈は芸能生活70年だそうですが、流石です。やっぱりお客様が一喜一憂して喜びます。どちらも前進座らしい芝居で、IQの江戸城総攻:EQの左の腕 といったところでしょうか。さて、お客様の反応はいかに?