2009年01月

2009年01月20日

17日の邦楽観賞会に行けず、残念だった。吉住小与ひで師匠が出ているので是非にもと思っていたが、どうしても避けられない野暮用があった。それに加えて、2月22日も会が重なってしまい、こんな時は体が二つ欲しいとしみじみ思ってしまう。せめて時間なりともずれていたら…


horikawa_g at 14:03コメント(0)トラックバック(0) 
歌舞伎 | 長唄

2009年01月16日

さて、ではどんな芝居にするか?
どんな芝居がむいているのか?
私はここで、何を表現したいと思っているのか?
テーマとは何か?
思い悩む…なんて深刻ぶるほどではないが
それなりに悩んではいた。
そして、能から取り入れた歌舞伎狂言
「檜垣」を観た時の感動を思い出したのだ。
このドラマ性は物語の筋ではない。
感情が語られるのみだ。
それまで観て、勉強してきた世界とはまったく違う世界であった。
私の心はふるえ、鳥肌がたった。
よし、
ストーリーは単純。
舞踊狂言や絵巻物のような構成。
黒御簾による音楽。
この三点による唄浄瑠璃の芝居を作ることに決めた。
唄浄瑠璃狂言の誕生である。

ところで、話は飛ぶが
日本の芝居は能が基本だと云っても過言ではないと思う。
いや、性格の違う兄弟なのだと思う。
能の始まりは猿楽と云われているが、
歌舞伎の上演形態にも猿楽の形式が影響を及ぼしていることからも推察される。
そして、理由の違いはどうあれ結果としてどちらも男のみで表現される芸能だ。
人形浄瑠璃もしかり、男の世界である。
芸能の生みの母は天の岩戸の前で踊った天の佃女命といわれているが
これは甚だ面白い現象に思う。
余談で前置きが長くなった。
で、現代劇においては、今や男女混成が普通だ。
そして西洋文化の影響も強く、戯曲はドラマの粗筋やテーマが重要な要素となっている。
物語に添って人は動き、感情を表現するのだ。
いや、筋にそって感情を表現することに西洋も日本も違いはない。
歌舞伎には様々な表現形態があって、物語が主眼となって発達した作品は多い
それこそ、義太夫狂言、世話狂言しかりである。
私がやろうとしているのは、単純に削ぎおとされているといえば良いか。
筋が複雑にからみあっているのではない。
「檜垣」のように、シンプルなものをいかに表現するかである。
私が目指す唄浄瑠璃狂言の世界は、現代劇として、果たして成り立つのか…
時という荒波に揉まれながら生き残ってきた伝統文化だからこそ
人々は引きつけられ、納得もして観るのではないのか
現代劇を見慣れているお客様は
通常の芝居仕立てではないものを現代劇として受け入れてくれるだろうか…
この、男の世界である古典を前に
私の心は怯え、揺れた。



horikawa_g at 15:20コメント(0)トラックバック(0) 

2009年01月15日

義太夫には歌舞伎と人形浄瑠璃、素浄瑠璃があるのだが、
基本は同じである。
歌舞伎の浄瑠璃は、人形浄瑠璃を取り込んだ狂言なわけだから
当然で、歌舞伎はそれらを糧として歴史を刻んできた。
素浄瑠璃も義太夫の部分のみを独立させ語りを楽しんできた。
娘義太夫が全盛を誇ったのは今のアイドル人気と変わらないわけだ。
さて、
唄浄瑠璃で芝居を書いてみたいと思ったものの…
義太夫は心情をせつせつと、また縷々として語るものである。
その為に三味線は太棹で「泣き」に向いている音色だ。
長唄の三味線はそれとは正反対。細棹で、華やかなのである。
本当に浄瑠璃芝居の伴奏曲として成り立つのか
う〜ん。
いや、成り立つと確信する。
華やかではあるが、それでいて繊細な男女の色模様を
しんみりと聞かせてくれるではないか。
心に響かぬはずはない。
要所要所に唄を入れて新しい浄瑠璃芝居を作る。
無謀にもそう決心を固めた。









horikawa_g at 13:56コメント(0)トラックバック(0) 
明けましておめでとうございます。
といっても、もう月半ば、15日です。
鏡開きだから、ギリギリ…?

観劇は7日の前進座「双蝶々雪の子別れ」で明けた。
前半を芝居話の落語でやり後半が人情話の芝居で構成されている。
なかなか面白い趣向だった。
よく纏まっていて、矢之輔さんにも泣かされた。
流石に前進座の役者さん達は上手い。
層が厚いのである。
しかし、あと一息が欲しいと思ったのが実感である。
それは何か…
短い時間の中、たっぷりと見たという満足感はあるのだが…
これは私の課題でもある。

先日、夕暮れを見ていて、ハッと思いついた。
このアイデアでやりたいと。
だが、物語そのものが未だにみえてこない。
テーマが絞りきれないのだ。う〜ん。
彷徨っています…

horikawa_g at 13:28コメント(0)トラックバック(0) 
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