2008年06月

2008年06月13日

歌舞伎のチラシ、御覧になったことありますか? 普通、劇のチラシは「リア王」とひとつのタイトルしかありません。もちろん演じるのもそれだけ。ところが歌舞伎は、最近のような通し狂言の場合などは別ですけど、通常ですと、時代狂言、舞踊狂言、世話狂言とこの順番に演じられます。そして、昼と夜では同じ作品はやりません。だからタイトルが沢山並んでいるんですね。ひとつの作品だけ観たい場合は一幕見といいます。その日、好きなものを選んで見るようになっているんですよ。江戸時代は早朝から出掛けて休憩しながら一日中芝居を観て楽しんでました。

horikawa_g at 20:52コメント(0)トラックバック(0) 
お芝居 

2008年06月12日

台本にはいろいろな書き方があって、形式からいえば、構成脚本とドラマの脚本は違うし、ドラマでも、映画やテレビのような映像脚本と舞台の脚本では書き方が違います。そして舞台でも、現代戯曲と歌舞伎脚本ではまったく違います。現代戯曲はテーマ性がとても重要ですけど、歌舞伎はいかに人物の心情をみせるかに力点がおかれているので、表現の仕方がまったく異なります。たとえばト書きというのがあって、状況を説明するために書くことをいいますが、歌舞伎は「よろしく」で済ませることができますね。この「よろしく」というのは役者に任せるということで、これはまったく歌舞伎以外の脚本ではありえない事です。現代戯曲はテーマとなる作家の意志が重要ですから、その作家の意志に添って登場人物が動くように書かれています。だから、よろしく、なんていい加減…? なことはできない。
もちろん作家が書きたいと思うテーマは大切なことですし、歌舞伎にもテーマはあります。シナリオの勉強を始めた頃、ここで書きたいテーマは何かと先生達によく云われたものです。けれども、歌舞伎のテーマは現代戯曲のものとは違います。歌舞伎はまさしく五感で感じる世界なのです。私は、映像脚本、現代戯曲と学んできて、最期にはこの歌舞伎の不思議な面白さに嵌ってしまい、とうとう唄浄瑠璃狂言を書くようになりました。その面白さは、歌舞伎のもっている遊びにあります。ただ、感じて遊ぶのです。作家の主張を伝えるのと、ただ遊びましょうというのとは違いますよね。使われている邦楽もそうです。確かに西洋音楽は美しいですが、五線譜の中できっちりと寸法が決められている世界です。それにくらべて邦楽は、五線譜のような寸法が無いのです。その時の呼吸で変わってしまいます。演者によっても違います。幕末から明治にかけて来日した外国人は日本人は音痴ばかりだと思ったそうです。笑ってしまいました。演奏する者、唄う者の肉体というか生理というか、それで変わってしまうし相手に合わせることもできる。まったく、音楽の「よろしく」の世界なんて想像もできなかったのでしょうね。歌舞伎の手法を使って書いた新作劇、「綾描恋糸染」さてさて、これからどんな仕上がりになりますやら、宜しく!!



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お芝居 

2008年06月09日

水天宮にある着物や和装小物などを扱っているお店です。ここで組紐の講習会を開催しているとのことで尋ねてみました。なにしろ、今まで見る機会がありませんでした。というのも江戸組紐の作業工程を唄浄瑠璃の作詞に取り入れているので資料はもちろんのこと博物館にも足を運びましたし江戸組紐の老舗の工房にも伺ったのに、なんと! 職人の手間賃が高いとのことで注文以外はやっていなかったのです! 一般に出回っている帯締めのほとんどは中国での制作とのこと。ひええ〜想像の外ですね。江戸組紐はもともと武具が主な用途でしたから明治維新で大打撃を受けました。でも帯締などで生き残ってきたのです。今また江戸組紐は現実の厳しさに直面しているのですね。ちょっと哀しくなりました…。でも、趣味でやっている皆さん、自分だけの帯締めを作るのが楽しそうでした。糸の撚りを解す作業のなんと根気のいることでしょう。丸台を使っての作業ですが、流石に先生の手さばきは、お見事!

horikawa_g at 17:42コメント(0)トラックバック(0) 
としこさんのつぶやき 
先日、たまたまI氏とお話しをする機会を得ましたので、ちょっと気になっていた笑也さんが最近化粧の白塗りが薄いことをお聴きしました。「昔の習わしだからこれでいい」とおっしゃっておられるとのこと。I氏は笑也さんが仰っている意味をご存じなかったようで、昔は蝋燭の灯りだったから良いが今は云々と…私も差し出たことを言える立場じゃないのでそのままになりましたが、やはり気になっりましたので。昔は、座の立て女形は、立て女形の地位を譲った舞台に立つ時、譲った相手が引き立つように薄化粧にした伝統があります。ただ、今のように照明が明るく、また、そうした伝統はI氏でさえすでにご存じないわけで、一般のお客様はもちろんのこと、知っているのはよほどの酔狂かその専門家ぐらいですからね。笑也さんの薄化粧はかえって奇異な印象を与えるような気がします。時々、伝統の意味を考えますが、時代に迎合する必要はないにしても、時代性を考えずに継承していくことはどうなのかなと思うのです。私などは、古典を踏まえた新作を書いていますが、これにしても、日々悩んでおりまして、きっと笑也さんも悩んでいるのでしょうか…。


horikawa_g at 15:55コメント(0)トラックバック(0) 
お芝居 
唄浄瑠璃の始祖、富士田吉次が杵屋忠次郎と作曲した「鷺娘」を六綾師匠の演奏で聞くことができました。古風なままの曲を聴くことができて嬉しかったですねぇ。それにしても歌舞伎の人気舞踊狂言「鷺娘」は観ていたのに知らなかったのは勉強不足でした。これも希扇会に招待してくださった師匠のお陰です。今回のご案内にさっそく取り入れました。
6月1日の希扇会も素晴らしかったですよ。滝流しといって、ずらりと三味線方が居並んでの演奏は圧巻です。遅い情報で…すみません。

horikawa_g at 15:29コメント(0)トラックバック(0) 
長唄 
小与ひで師匠は今月、新橋演舞場の新派公演、婦系図の中で唄ってます。ホント、惚れ惚れとしたいいお声なんです。興味のある方はお出かけ下さいませ。

horikawa_g at 14:58コメント(0)トラックバック(0) 
長唄 
これ、「あやえがきこいのいとぞめ」と読みます。歌舞伎のタイトルと同じ掛詞になっていて、綾描というのは江戸組紐の作業の最初に、何色にするかなどの糸合せや組形のデザインをすることなんです。丸組、平組、角組、高麗組、唐組、新羅組、笹波組…といろいろあるんですね。名前だけで気がついたその方は偉い! 組紐には古の歴史があって、江戸より遙か昔、聖徳太子だって使ってました!(ちゃんと復元されています)というわけで、恋の行方を描くのは綾描と通じ…??? 無理矢理こじつけちゃってるかもということはさておいて、運命に翻弄される恋人たちのことを意味したタイトルになっているんですよ。ほほほ…紅い糸に繋がれていると思っていたのに、くるくると縛られて地獄へと導かれていくんですよねぇ…うぅ…

horikawa_g at 14:04コメント(0)トラックバック(0) 
お芝居 
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