2015年09月25日

 あれは、いつだったでしょう。省庁再編です。確か、小泉総理の時でしたね。防衛庁が、防衛省に格上げされました。皆さんは御存知でしたか? そうして、あれやこれやと布石が打たれてきました。軍としての機能を強化するには、やっぱり憲法九条は目の上の瘤ってことになります。
 あれはいつのことでしたかね。湾岸戦争の時です。日本はお金だけ出して血を流さないと批判されて、海外派兵のために支援部隊を送ることになりましたよね。で、その時も憲法解釈があって、歯止めになると言っていましたけれど、やっぱり支援部隊を強化しなきゃという事になってしまった。阿部総理のもと、憲法解釈で、とうとう強行採決されてしまいました。さて、次は、どうなるのでしょう。みなさん、心配になりませんか。私は心配です。
 インドを旅していた時です。知り合ったインドの方に、なぜ日本はいつもアメリカの肩を持つのかと質問されました。私は少し返答に困って、日本は戦争でアメリカに負けたからだと答えました。でも、私達はアメリカに負けたおかげで多くのものを手に入れました。それも確かなことで、この時に国の独立性というものを考えさせられました。私達はどんな国を望むのかということです。
 日本がアメリカの軍との関係を強化すると何がおこるのか。まず、海外で武器の使用ができるようになったのですから、殺し合いに自衛隊員は参加することになります。国内だってテロの標的にされる可能性を否定できません。例えば、渋谷や六本木で起きても不思議はないと思いませんか。
 知り合いに戦争反対と言ったら、左翼かと聞かれました。中国が尖閣諸島を狙っているのに、国防を強化しなきゃいけないというのです。韓国とも揉めていますし、北朝鮮も脅威だというのです。もう、そんな風潮の世の中になってしまった。それこそが、問題なのです。 
 ニュースを見れば、世界の状況は緊張関係になりつつあることが解ります。日本だけが傍観者ではいられません。理屈の通らない相手に素手で戦えというのか、確かにそうです。
 さて、そこなんです。ブッシュ大統領がテロの撲滅を叫んだ結果、戦争が拡大しました。今やイスラム国は脅威です。武器で戦って、本当に平和がくるのでしょうか
 ブッシュ大統領のお父さんのブッシュ大統領の時でしたよね、湾岸戦争が起きたのは、そうして、弱腰だとの批判も一部にありましたが最後まで追い詰めずに手を引きました。賢明な判断だったと思います。撲滅するという考え方こそ、とても危険な思想だと私は思います。ある哲学者はどんな政治でも戦争よりはましだと言いました。難しい問題ですが、戦争は最大の不幸です。
 国の政治に国民の不満が高まると外敵を作って、その不満を外敵に向かわせます。政治家の常套手段です。国民は利用されるだけです。歴史を知れば、納得できます。
 国の政治を変えることは容易ではありません。 
 私達は戦争を放棄した国の国民です。それは世界が知っています。その、憲法を破るとどうなるのか。私達は考えなくてはなりません。
 日本のほとんどの憲法学者は、今回の法案は違憲だといいました。それなのに、安倍内閣によって強行採決されたことは、どう考えれば良いのでしょう。国民が今の政権を選んだのは、このような結果を望んでのことでしょうか。
 思い出して下さい。武器を捨て、国を独立に導いた指導者がいます。
 国家間の緊張を解きほぐすのは、相手を理解する努力と理解してもらう努力しかないと思います。
 不正には不正だと叫び、弾圧には弾圧だと叫び、憲法違反は憲法違反だと叫びましょう
 私達はインターネットという武器を手に入れました。ひとりひとりが世界と会話ができるのです。
 平和を願うひとりひとりの力が必要な時だと思います。


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2015年09月10日

皆様、お元気でしたか?
あれほど暑かった夏が駆け抜けて、梅雨入りのような秋の始まりです。
全然更新していないと、知り合いに叱られてしまいました。せめて月に一度はやらなきゃいけないそうで…ああ、確かに、本当に書きたい事は山ほどあるのに、そう思うのですが、ごめんなさい。
子供の頃の夏休みの宿題を思い出しました。
まあ、そういうわけで、何がそういうわけなのかわかりませんが、11月公演の「清姫異聞」のお知らせです。梅左事務所のホームページを見て下さいね。
それでですね。道成寺の清姫と安珍の物語ととても縁が深い目黒不動尊へ総勢十一名で公演成功の祈願に行ってきました。この日は護摩の一般参加の日で生憎の雨、ではなくって、清姫異聞は雨乞いの物語でもありますので恵みの雨でした。龍神様、ありがとうございます。そして、お不動様の護摩は火で浄め、願いを叶えてくださる神様ですから、しっかりと御祈りをしてきました。なんといってもここは縄文時代からの聖域ですからね。考古学で証明されています。そして、江戸時代も関東の霊場として有名でした。今も観光地としてではなく、私達のように祈願に来ている方々がいました。
さあ、私達も頑張ります。応援してくださいね。

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2015年05月20日

いや〜、焦りました。急に声が出なくなったのです。以前から、ちょっと咳がでていたのですが、熱があるわけでなし、軽い風邪かなと思っていたら、9日の初日に国立劇場の歌舞伎を観劇しに行った後、会合があったりして、話をしすぎたのか声が出なくなってしまいました。すぐに病院へ行きましたが、暫く話は駄目とのこと。13日は流石に哲仙先生に打ち合わせを延期していただきましたが、なにしろ15日にインタビューの仕事が入っていて、大阪からなので延期もできず焦りました。少し声が出るようになって、なんとかやることができましたが、まだ完全に復帰できる状態ではなく、無理はできないなぁとつくづく。毎日通院していますが、私、無口ではありませんが、いくらなんでも声楽の仕事ではないので、原因がよく分からないのです。皆さまも、どうぞ気をつけてくださいね。

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2015年04月07日

すっかり桜が綺麗に咲きました。
5月の国立劇場歌舞伎公演を是非、観てくださいな!!
三遊亭圓朝原作の落語の人情噺を世話狂言に仕立てた作品です。もう一本が岡本綺堂原作の番町皿屋敷。どちらも新歌舞伎です。歌舞伎の様式に精神的なリアリズムを取り入れた作品は前進座歌舞伎が得意とする演目。しかも、お菊を女優さんが演じて歌舞伎の世界に風穴を開けています。
賛否両論。ええ、私は伝統の様式は大事にすべきだと思っています。その基礎があって始めて新しい形というものが生まれる。基礎もなくただ新しがっているのは、めちゃくちゃなだけですからね。型があるから壊せるわけで、型というものは大事にしなければいけない。今回、演じるのは今村文美、前進座歌舞伎の役者さんたちには、ちゃんとそれがある。
今回、前進座の三代目、四代目が精進してきた舞台を見せてくれるのを楽しみにしてています。
ちなみに、公演パンフレットのプロフィールを私が書かせていただいておりますが、だからって訳じゃありません。憂き世を忘れて、楽しいひとときを味わってくださいませ。

horikawa_g at 17:07コメント(0)トラックバック(0) 

2015年04月01日

誰が見ても、空母に見える護衛艦だ。
ある哲学者が、どれほど政治が腐敗していようとも、戦争よりはましだ。と言ったらしい。
独立した国は自国の軍隊を持っている。軍隊を持たない日本は、だからアメリカの植民地のままだと言った方がおられるらしい。自衛隊はあくまでも軍隊ではない。のだそうだ。
後藤健二さんが非業の死を遂げられたことは記憶に新しい。
戦争をしている国で殺されてしまったが、
それでも彼は、武器を手に戦うことを望みはしない。
目の前の現実とはなんであろうか。それは今、生きている私達がつくっているものだ。
私達は何を望むのか。
戦後、日本は武器を使わずに平和を維持し、高度成長によって経済発展を遂げた。
それは歴史的にみても奇跡に近いことだと思う。他国の人々が日本という国に興味を持ってくださるのも、そうしたことと関係があるのではないだろうか。
不景気だ。まず経済成長だという。だが、本当に、それが必要なのだろうか。
物に溢れていても、人が幸せになれるとは限らないことに私達は気がついた。
金がなければ何も買えない。金のためなら人を騙し、殺しもする。
使い捨てる時代はもう、必要ない。少子高齢化の中で、文化的な豊かさを求めるべきなのだ。
精神的なゆとり社会だ。
ゆとり社会では世界の競争に負けると誰かが言っているのを聞いた。
本当にそうだろうか。
競争社会はストレスを生む。
そして、そんな国は、一部の特権階級と富裕層がいる社会だ。
最近出た経済学の著書で、それが問題だと警鐘を鳴らしているではないか。
世界の国々は、そういう国ばかりではない筈だ。
経済は文化活動の中で循環するのが望ましい。と私は思っている。
戦争は若者を殺す。文化は人を殺さない。文化は人を育てる。文化は仲間を作る。
文化交流は互いの文化を理解しあえる。そして文化には技術が求められる。
政治思想など、私には無い。
ただ、平和であって欲しい。貧富の差がなくなって欲しい。
そして、高齢者にやさしい、子育てがしやすい社会になってほしい。
と、世界のほとんどの人と同じように、思っているだけである。


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2015年03月30日

いや〜久しぶりに、感動して、面白かったです。能の翁と文楽の三番叟の組合せです。それが素晴らしかった。
文楽の、この二人三番叟ももともと能の翁からきている祝福芸能です。静と動、流石の舞台でしたね。時間があっという間でした。それに、なんといっても、能は徳川家幕府によって武家の式楽として発展した芸能。文楽は庶民が育てた芸能です。これが江戸時代であったら、けっしてありえない出来事なのです。今、私達の時代だからこそ、こうして一緒の舞台で楽しめるわけで、私の興奮は暫く冷めませんでした。
そして、そして、この舞台は、なんと、女性の囃子だったことも快挙でありました。
ああ、本当にありえない出来事ばかりの、素敵な、素敵な能と文楽の公演でありました。
舞台は一期一会、この瞬間に立ち会えた祝福を皆さまにも!!
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horikawa_g at 15:48コメント(0)トラックバック(0) 

2015年03月22日

先日、先生の教室に伺って、少し雑談になった時のことです。
子供たちの指導をされる時に、『 生まれた時代も、場所も、親も、自分では選べない。それは世界中のどの国の、どの子供も同じだ。けれども、唯一、自分で決める事ができることがあります。それは、どういう人生を歩かということだ 』と、お話をされるとお聞きしました。本当に感動しました。
人生に対する心構えというもの、それを諭してくれる大人に出会うことができるか、それによって子供達の人生は大きく変わってきます。教育ということは、そういうことだろうと思います。
私にも、人生の指針にしている言葉がいくつかあります。先人の言葉に学ぶ事が多いのです。
本当に人生は思い通りにならないものです。悩むことも多い。
良い選択をすることで、素晴らしい方との出会いのチャンスも生まれてくるものだと、私も人生の中で学びました。
私は先生の書が大好きなのですが、やはり、お人柄が書の大きさに出ています。
その道の一流の方というのは、やはり違いますね。



horikawa_g at 12:26コメント(0)トラックバック(0) 

2015年02月23日

あの、端正な中に飄々として独特の雰囲気が素敵な方でした。それにしても、歌舞伎役者として盛りのこれからますますという時期に亡くなるというのは‥勘三郎丈とも名コンビでしたから、相次いで歌舞伎界もショックなことだと思います。残念でなりません‥。

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horikawa_g at 19:48コメント(0)トラックバック(0) 

2015年01月23日

殺してはなりません。
殺してはならないのです。
たとえ、どのような理由があろうと
子供達の未来に
刃を向けてはいけないのです。
それが、
家族や子供達の未来の為だと、あなたは考えていても
振り上げた刃は怒りとなって
子供達の未来は閉ざされてしまうのです。

どうか、神さまにお願いします。
慈悲をお与えください。
子供達の未来の為に
平和の使者を殺さないでください。


horikawa_g at 16:53コメント(0)トラックバック(0) 

2015年01月07日

お正月は如何でしたか。今年はどんな年になるでしょう。私は11月の公演に向けて執筆中です。「道成寺異聞」(仮題)。ご存じと思いますが、清姫が大蛇に化身して鐘の中に隠れた安珍を鐘もろとろ焼き殺す物語です。まぁ、私のことですから、ちょっと違う道成寺の物語になります。期待してくださいね〜。期待していない方も、是非、是非、観に来て下さ〜い。

horikawa_g at 17:52コメント(0)トラックバック(0) 
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