2018年01月04日

 あけましておめでとうございます。
皆様、良いお正月をお迎えのことと存じます。
 今年もどうぞ宜しくお願い致します。
晴天に恵まれ、なんだかとってもいい年になりそうです。

《犬も歩けば棒にあたる》とはこのこと
《老木の花》白洲正子の言葉と出会いました。
世阿弥の風姿花伝にある言葉
『誠に得たらん能者ならば、物数はみなみな失せて、
 善悪見所は少なしとも花は残るべし』
白洲正子はそれを一言で言い表しました。凄いね〜。

肉体の衰えは自然の摂理。私は私らしい老木の花に…
白洲正子の《老木の花》にはなれずとも
苔にも花は咲くのであります。
あつ、これね、たまたま見つけた私の好きな言葉です。
袁枚の漢詩の中に《苔》という詩があります。
『苔白日至らざる処 青春恰も自ら来る 
 苔花米のごとく小さきもまた 牡丹に学ん開く』
本はね、素敵な言葉と出会えるから好きです。
今年も、日々を楽しみましょう!!


horikawa_g at 10:33コメント(0) 

2017年11月11日

一口にいいますと、面白いです。この会のいろんな作曲者の癖、いえいえ個性が出ているので、とっても面白いです。ホント、最高なんですよ〜。一般的に、邦楽というと伝統芸能なので古い作品しか演奏をしないように思われている節があるのですが、邦楽にも新作の曲というのがあって、この会は、新曲ばかり演奏しています、というか、自分達が作曲した作品を発表して20年というのですから驚きですよね。私も新作を書いている端くれなので、芝居では作詞もしているのですが、そうそう簡単に才能を恵んでなど下さいません。あ〜羨ましい。まったく、神様は不公平です!!
今藤政太郎先生が作曲した作品の会が12月10日にあります。必聴です!!
興味のあるかたは是非お出かけを。で、ついでにといってはなんですが、今藤政太郎先生を取材した記事を書いています。こちらも、読んで下さいね。きらめきプラス12月号に発売予定です。

horikawa_g at 09:00コメント(0) 

2017年11月10日

9月の事務処理が終わって次回作のこともあるのに、何にも考えられなくて、10月はほとんど芝居と演奏会に明け暮れましたが、お誘いを受けて行きたいと思っていても急の仕事と重なってタイミングの悪いこともあり、御免なさい。書かなくてはいけないし、調べものもしなければならないし、きっと時間を上手に使っている人は私の三倍は出来るのだろうなぁと思いつつ…
赤旗しんぶんに評論記事を書いてますので、こちらもご購読を宜しくお願い致します。
政治的な新聞ですが、伝統芸能などにも理解があって、読んでみるとリベラルな記事も多いです。
私自身は政治的な人間ではないですが、好き嫌いはあって、やつぱり利己的な考えは嫌いです。
それはやっぱり、私達は人に助けられて生きていると思うし、お互い様だと思っています。
他を利することは自分を利することだという考え方が好きです。
それと、お金は大事ですが、人生を損得だけで考えるのも嫌いです。
自分に甘いタイプだし、楽をしたい方ですが、自分のできる範囲でボランティアはしています。
葬送の自由という会に所属して二十年になります。それも他人に奉仕するというよりは、自分が死んだら自然に還りたいと思っているので、そうしています。
あれ? 私、疲れてますねぇ…とりとめがなくなってしまいました。ハハハ…


horikawa_g at 20:30コメント(0) 
11月号に、『しずのおだまき』の評論と写真が掲載されました。斉藤偕子さんの評論です。それで、テアトロが発刊している俳優・タレント養成ガイドに私の演出についての記事を掲載することになりましたので、ご購読のほど宜しくお願い致します。
改めて自分の演出のことを書いていて、後付けのようだけれど、自分のやりたいことが見えてくるというのか、整理が付く部分があって、字数の関係もあるので舌足らずかもしれませんが、梅左芝居のこと分かってもらえたら嬉しいです。
シアターΧ通信に望月太左衛師匠にインタビューをした記事と一緒に芝居のことも掲載されています。
きらめきプラスにも写真と記事が載っていますので宜しくね。


horikawa_g at 20:02コメント(0) 

2017年09月06日

月曜日はシアターΧさんにご挨拶かたがた《ゴドーを待ちながら》を観劇。アイルランドの本場からの公演です。私が最初に観たのは串田バージョンですが、それから随分年月が過ぎています。なぜ今、上田さんはこの作品を選んだのだろうかと思っていましたが、高齢者に混じって若い人達で劇場は満席。なるほど。上田さんの目線はここにあるのかも…。
この作品は二度観劇しています。そういえば、私、世田谷パプリックでこの作品を展示した時に扮装をした記念写真があるのでした。まあそんなことはどうでも良いことですが…それで、どちらも日本で観た日本人による《ゴドーを待ちながら》ですが、どちらもとてもシュールで観念的な印象が強かった。今回の作品は、そうしたシュールさよりも生身の感覚が強い印象です。
さて、好みは別として、先日、短編会に出席しましたが、題材が星新一だったのです。
私がいっとき、嵌った作家さんです。構成作家としても、先見をみる視点にしても、最高の作家です。
料理次第で、つまり、演出次第で、芝居にできる気がしました。
星新一は如何ですか。誰か、私に演出させてくださ〜い。

horikawa_g at 16:38コメント(0) 
昨日、橘三郎先生の舞台を拝見してご挨拶に楽屋にお邪魔しました。
梅左芝居の監修をいただいていますので、お礼もかねて伺ったのです。
今月は秀山祭です。歌舞伎の世界も若い人を育てていかなくてはなりませんので、若手の起用が目につき、世代交代が進んでいるという印象でした。
ふと、前進座の制作の林さんがおっしゃった言葉が甦りました。
「内容が通筋の評判が良く役者が受賞するような作品でも興行的に成功しない。若い人の感性で作ったものの方が集客に繋がっているので、考えさせられた」というのです。
また、伝統文化新聞第135号の対談に松竹の我孫子正副社長の言葉がありました。
「古典と新作の二本立ては必要です。先代の猿之助さんのスーパー歌舞伎が無かったら、古典歌舞伎の上演は先細りとなり、ほとんど舞台にかからなくなっていたと思います。新作の収益で古典歌舞伎の正しい継承と発展が可能となったのです。先代の永山武臣会長は、まだ海のものとも山のものとも知れない初期の頃から猿之助さんの信念を支え相談に乗っておられた。先を見抜く、本当に凄い人だったと思います。」要約していますが、おおよそこのようなことで、私はあらためて納得しました。
そして、教える方は、教わる者の技倆に合わせて教える。相手をみて指導するというのです。
肝に銘じたい言葉です。
私が芝居作りで大事にしているひとつに《 時代に迎合する芝居と時代が受け容れる芝居は違う 》ということがあります。


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horikawa_g at 16:10コメント(0) 

2017年09月01日

御蔭さまで無事に終演を迎えることができました。
御観劇をいただきました皆様、応援をしてくださった皆様。
ありがとうございました。
とっても評判が良かったのでホッとしています。
今回は特に、ようやく自分らしい芝居になったと思っています。
朝日さんの照明も効果的で、私のデザインした舞台美術を制作してくれた川前さんもありがとう!!
『しずのおだまき』の舞台空間は、初心に戻って、『綾描恋糸染』のようにシンプルだけれど効果的な演出ができました。そして、あの頃よりも少しは進歩したと思っています。仲間もそう云ってくださったので、本当ですよ!
衣装も梅左デザインのオリジナルでこれも大好評でした。いつも利さん、ありがとう!!
なんといっても、義太夫の越孝師匠はとっても素晴らしかったです。始めて聴いたという方達が、また聞きたいとおっしゃってくださり、私の狙いどおりの語りの芝居が成立したと内心、ヤッタ!!
実は、浄瑠璃に義太夫三味線を使わず、義太夫の枠を超えて語りの世界を広げているのですよ。
そして、そして、舞台は太左衛師匠の音色に染まりました。実は、足を骨折したため、どうなることかと心配しましたが出演できて本当に良かったです。沢山の楽器をおひとりで演奏。それも超一流。
シーンごとに役者ごとに使い分ける音の見事さ。梅左の芝居の特徴は、邦楽も聞き所になっているところです。いかに、今のものとして再構築するか。
《玩物喪志》という言葉があります。伝統に固執して新しきを軽んじるという意味です。でも、考えてもみてください。その伝統といわれるものは、かつて、世阿弥がそれまでの猿楽能を革新したものですし、義太夫もそれまでの浄瑠璃を革新したものです。歌舞伎も常に革新してきました。私が目指しているのも、《伝統を守りつつ伝統の中に新しさを捉える》ということです。
ただ、残念なことに新聞各社は無しの礫…。邦楽評論のできる方にご来駕いただけず、いつも来てくださっていた私の知り合いの先生も昨年、今年と続けてお亡くなりになってしまって、こればかりは自分で書く訳にもいかずで、諦めました。
演奏会と違って、芝居に来て頂くのは難しいのが残念です。邦楽を聞く機会が少ない現状を考えても様々な活動の場を広げて行かなくてはならないのですが、邦楽の評論家も少ないので問題は山積み。あっ愚痴って横道にそれてしまいました。
舞踊ユニットのてんつくさん達にご参加を頂いたので、お父様の西川扇一郎先生に素敵な振付けをしていただきました。静と奪う者の立ち回りも、静と政子の舞も、ほんとうに奇麗です。
ああ、素敵な役者さん達!!
熱演してくれた、政子のひがし由貴さん、静の汐美真帆さん。舞台姿も美しくて、写真が出来次第、アップしますのでもう少々お待ち下さい。皆さまに華麗さをお伝えしたいと思います。
白石奈緒美先生、荘司美代子先生、ベテランの根本亜季絵さん。ありがとうございます。レベルの高い芝居にすることができました。
嵐橘三郎先生にもいろいろとご指導をいただき、ブラッシュアップができました。
芝居は、共同作業です。
裏方でご協力いただきましたオフィス樹の典子さん、典子さんがいて下さる御蔭で、芝居を続けていられます。いつも受付をしてくださるすずめさん達、ありがとうございます!!。

皆様、雑誌の『きらめきプラスの九月号』に記事がカラー写真入りで掲載されます。
吉野佳子さん、編集の小林さん、ご協力をありがとうございます。
皆さま、是非、是非、読んで下さいね。 宜しくお願い致します。

再演したいと思っていますので、これからも応援してください!!。
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horikawa_g at 17:08コメント(0) 

2017年05月10日

私の脚本の先生です。長く、放送作家協会の理事を勤められました。
佐之忠師匠から頂いた言葉とともに、
先生から頂いた言葉も私の芝居作りの原点なので、恩師、水原明人先生の言葉をお伝えしますね。

私はもともと時代小説と推理小説が好きで、脚本家を目指した時に時代物を書きたいと先生にお話したのが歌舞伎との出会いだった。台本を読んで驚いた。台本の書き方がまったく違う。
往々にして、プロの脚本家でも陥るのが、脚本の書き方で
映像の脚本と舞台の脚本の書き方は違う。オーディオドラマもそうだ。
歌舞伎台本、能の台本、オペラ台本、舞踊台本…すべからく、違っている。
現代演劇の台本は種々雑多にあって、どれも正解である。
そもそも戯曲、脚本、台本、何が違うのか
戯曲作品とはいうが、脚本作品とか台本作品とは言わない。
脚本家とはいうが、戯曲作家とか台本作家とは言わない。
脚本家は戯曲も台本も書く。
戯曲は読み物として成立するが、台本は上演を目的としているので読み物としては適さない。脚本は両方を備えているように思う。というのが、私の考え。違っていたらご指導下さい。
演出も、一通りではない。
時代考証が大事であることも学んだ。
そうした中で、一番大切にしている言葉

 『素人が楽しめて、プロが納得する作品を書きなさい』

私の目標だ。
先生、頑張ります。


horikawa_g at 16:19コメント(0)トラックバック(0) 
ご冥福を御祈りいたします。
今年の四月六日に八十七歳の生涯を閉じられたとご連絡を頂いた。
葬儀は親族のみで執り行ったとの事で、『お別れの会』は今月の二十九日です。
どうしていらっしゃるかと、気になっていました。
お師匠さんには本当に、言葉では言い尽くせない思いがあります。
私が始めて自主公演をした時に助けていただいたのがお師匠さんでした。
お願いに上がりました時に、言われた言葉があります。

『五千円のお代を頂くのなら、八千円、一万円の芝居を作らなければいけません。この金額だからこれでというのは駄目ですよ。お客様は正直なものです。その価値があると思えばこそ、お金を払って劇場に足を運んでくださるのです。価値の或るお芝居を作りなさい。』

今も私の目標になっています。
恥ずかしくない芝居を作るには、自分を鍛えるしかありません。
まだまだ未熟ですが、お師匠さん、見ていて下さい。


horikawa_g at 15:41コメント(0)トラックバック(0) 

2017年03月24日

気を取り直し、本題。
いよいよ、八月公演『しづのおだまき』の準備が順調に進み始めました。チラシがもうじき出来ます。
静御前というのは、源義経の愛妾です。義経は兄の頼朝に夜討ちをかけられて逃げますが、静は捕らえられて鎌倉に連れて来られます。静は都一の舞姫、白拍子だったので頼朝の命令で鶴岡八幡宮で奉納の舞を舞います。その時に、しづのおだまき、という歌を歌って頼朝に咎められます。その危機を救ったのが頼朝の妻、北条政子でした。北条政子は頼朝の亡き後、尼将軍として鎌倉幕府を支え、子供達が亡き後は実家の北条執権家の基礎を作った強い女性といわれています。そして、静御前は義経との子を産みましたが、女の子ではなく、男子だったために頼朝に殺されています。その後の行方はっきり分かっていません。このふたりの女性の物語です。女性達だけで物語を紡ぎます。
札幌の友人からの観劇の申込みに、感激してます。年賀状に書いていたので、まだ、発売前だというのにお手紙が届きました。有難いなぁ…。これから、音楽、舞踊、衣裳、とまだまだやることが沢山あります。頑張って、いいものを観ていただきたいと思っています。
皆さま、宜しくお願いしま〜す。


horikawa_g at 21:31コメント(0)トラックバック(0) 
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